【ラーメン二郎】三田本店に行った感想

生粋のジロリアンである私、ダイノスのブログへようこそ。

今回はラーメン二郎の三田本店に行った感想を書いていく。

二郎には数え切れないほど行ったけど、本店に行ったのは2回目。やはり聖地は雰囲気が違いますなぁ。

そして今回はなんと、人生で初めて二郎系にトライするという貴重なお供を連れての参戦。

いやはや何とも気の引き締まる思いである。

ここでお供をジロリアンに染め上げることが出来ればさらなるジロリアン戦力の拡大を成し遂げることが出来る!そう野心を抱きつつ、いざ行列へ。

1. いざ行列へ

6月末のとある土曜日。いや暑すぎでしょ?まだ6月なんだよ?なんでこんな暑いの??

三田駅で待ち合わせて歩く道中も汗が止まらない。いやいや暑すぎる……

神は二郎を目指す我々に試練をお与えになるのか……

天竺をめざした三蔵法師の凄さがわかった気がする。

そこまでしてでも手に入れたい、熱い熱い想いがあったんだよな。今ならわかるぜそのパッションがよぉ。

そんなこんなでラーメン二郎三田本店に到着。

案の定、店の裏まで行列は続いております。

皆なんでこんなクソ暑いのに並んでんのかね?どうかしてると思う。普通じゃないよ。

そう思いながら行列の最後尾へ。

これ、お供がいたから気が紛れたけどさ、この炎天下でソロで来てる人まじすごいよ。

全員修行僧の方たちですか?もはや阿闍梨とかですか??

そんな時、お供が不意に口を開いた。少し不安げな口元からなんとも予想外な言葉が放たれる。

「実は緊張で昨日からお腹壊してるんだよね……」

いや可愛いな。二郎のこと調べると怖いって書いてあるもんね。でも大丈夫。2人なら勝てる。恐怖に打ち勝ってこそ、到れる至高の頂き。そこを目指すちっぽけな我々に、二郎の神はきっと微笑んでくれる。絶対に大丈夫。

そんな風に思いつつ、励ますのであった。

そして俺自身も、小さな癒しを感じると共に、再度気合いを入れ直したのであった。

(ちなみに三田本店は並んでる時に日傘を借りられます。ぜひ皆さんも使いましょう。)

2. いざ入店

どれくらい待っただろうか。辛い時間も必ず過ぎ去るというメッセージなのか。ようやく入口の前まで到着。

三田本店には入口前に自販機が2台置いてあり、その辺まで進んだら食券を購入する。

俺は「ぶたラーメン」を購入、お供は普通の「ラーメン」を購入し、麺少なめにした。

ちなみに多くのラーメン二郎では「小ラーメン」が普通サイズだが、三田本店は券売機に「小ラーメン」はなく、「ラーメン」を注文する。なお、呼び方は「小ラーメン」であるらしい。

そしていよいよ入店。店員に呼ばれて中へ入る訳だが、なんと荷物を店内の隅に置くように促された。2人とも大きめの荷物を持っていたため、これはありがたい。神対応だ。さすが本店は格が違う。

そんな事を考えつつ着席。すると間もなく、待ちに待った瞬間が訪れた。

3. いざ、着丼

「ニンニク入れますか??」

俺にとっては聞き慣れたはずのフレーズ。しかし本店で聞くそれは、どこか格の違いを感じさせる。

「やさいニンニクで。」

俺にとっては言い慣れたはずのフレーズ。しかし本店で言うそれは、小さな緊張と大きな期待がこもる。

この時を待っていた。この為に今ここにいるのだ。カウンター上に鎮座する神々しき丼。丼の周りに付着するタレは汚れなどではない。それは溢れ出す神のオーラ、抑えきれない後光なのだ。

丼に見とれていると、隣に座るお供が「お願いします」と返答したのが聞こえた。

そう。それでいい。無理して呪文を唱える必要は無い。ニンニクが欲しいならば「お願いします。」それで良いのだ。

よくやったぞ素晴らしいと内心思いながら、俺は割り箸を割る。

さあいよいよ、いよいよだ。

天竺へたどり着いた三蔵法師に思いを馳せるわけではないが、感慨深い瞬間である。

いざ、いざ。

4. いざ、実食

箸で野菜をスープにどっぷり浸し、口へ運ぶ。

……美味い…………。

ため息が出るほどだ。

濃い目のスープの中にほのかに香る甘み。これだ、これなのだ。これだからやめられないのだ。

もう箸が止まらない。

一心不乱に食べ進める。

すると他のお客さんのコールを聞いて、お供が質問してきた。

「カラメってなぁに??」

もう二郎に興味津々ですね!?!?

いいぞいいぞもっとハマれ!

内心ニヤニヤが止まらない。

真意は違う気もしなくはないが、もうニヤニヤして嬉しいからそれでいいの。

そのまましばらく食べ続ける。

しかし、始まりがあれば終わりもあるのが世界の摂理。

終幕の時が、迫りつつあった。

5. ごちそうさまでした

楽しい時はあっという間に過ぎ去るものだ。

丼の中にもう麺が残っていないのを確かめながら、虚しさ、誇らしさ、達成感を噛み締める。

隣でお供が苦しそうにしている。

大丈夫、無理しないで。残したっていいんだよ。

ちゃんと麺少なめにしたもん。それでも残ってしまったなら仕方ない。次は半分にすればいい。

全てを許せる気持ちになれるのが二郎。修行を極めた先にある許しの境地。

やはり二郎は聖地であり、我々は修行僧なのだ。

「無理しないで」と促し、揃って「ごちそうさま」をした。

残してしまったことを店員に伝えても全く嫌な顔をしない。さすがだ。これでこそ本店だ。

また来ることを誓い、店を後にする。

店の外は相変わらずの炎天下。

でも大丈夫。修行を終えた我々は、もう並ぶ前の我々ではない。

暑さなど取るに足らない小さきこと。

そう思える。

お供は二郎を気に入ってくれただろうか?

聞くのは無粋だ。今はただ、この余韻に浸っていよう。

大きな成長と確かな満足感を抱きつつ、我々は帰路へと歩みを進めるのであった。

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